• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
  1. しずおか賢人 ホーム >
  2. 特集 >
  3. 一番美味しい状態で、お客様の元へ届けたい!思いの詰まったイチゴ作り。

一番美味しい状態で、お客様の元へ届けたい!
思いの詰まったイチゴ作り。

牧之原市でイチゴ農園と直売所を営んでいる石神誠さん。実家は元々茶農家を営んでいましたが、日照時間の長い牧之原市の気候にぴったりの作物はないか…と考え、イチゴの生産を始めました。 農法や肥料だけでなく出荷先にまでこだわり、新商品の開発などにも積極的に取り組まれています。”仕事が楽しくて仕方がない”と笑顔で話す石神さんを支えているのは、農業の大先輩である父母や最大の理解者である奥様。 そんな家族への感謝を忘れず、大好きな仕事に没頭する毎日を過ごされています。

取材日2015年12月2日

PROFILE

1968年生まれ、牧之原市出身。お茶農家に生まれ大学卒業後農業の道へ進む。独身時代から牧之原の気候を生かしたイチゴ作りを始め、「イチゴイチエ石神農園」を設立。
オリジナルブランド苺「恋い味、紅ほっぺ。静波レッド」は地元のファンも多く、収量より食味重視にこだわった品質は、菓子職人からも絶大な信頼を得ている。

仕事のある大変さっていうのは全く苦労だと思わなかった

ゼロからのスタート、大変なご苦労もあったのでは?

イチゴ作りを始めて最初の5年は、決して順調とは言えませんでした。
病気が広がってしまったり、天候に恵まれなかったり・・・
親はお茶農家だったので、本当にゼロからのスタートでした。
イチゴ作りのノウハウも、ビニールハウス作りも、今思うと結構大変だったなぁ・・・と。
ただ、当時は独身だったし、家族全員に収入があったので生活に困ることはなかった。
うちの両親はすごく優しい人で、自分がやりたいということには一切反対しなかったんです。
むしろ「やってみろ」と応援してくれました。それがすごくありがたかったですね。
毎日夜中の3時まで仕事をして、朝6時にまた畑に行く・・・そんな日が続いたこともありました。でも、仕事のある大変さっていうのは全く苦労だと思わなかった。 毎日毎日夢中になってイチゴのことを考えてましたね~。
結婚して、家族が増えて、背負っているものは大きくなったけど、仕事に対する気持ちは変わりません。
そんな私に黙ってついてきてくれる妻には本当に感謝しています。

自由に仕事をさせてくれる家族に感謝!

一番のこだわりは収穫する”タイミング”。

イチゴ作りでこだわっていることは何ですか?

イチゴ作りの中でこだわっているのは・・・実は全部なんですよね。
温度や湿度の管理、土づくりはベースは基本に忠実に行うのですが、それでも毎年試行錯誤しながら少しづつ変えて色々試しています。
また、特にこだわっているのが収穫するタイミング。
直接お客様の所にお届けするので、流通に時間がかからず、普通のイチゴ農家よりも2日くらい遅い、完熟の状態で収穫することができます。
完熟の度合いを表す”熟度”を見極め、一番味が濃く、美味しい状態でお客様のもとにお届けすることを心がけています。

真っ赤に熟した状態で出荷。それが一番のこだわり

手作りジャムも大好評。贈り物にぴったり

2月発売の新商品!「静波レッド・ラブ・ショコラティエ」

新商品が発表されると聞きましたが?

実は、2月に新商品を発売します!名前は「静波レッド・ラブ・ショコラティエ」。
東京で活躍されているショコラティエさんとのコラボレーションで、ちょっとした手土産にぴったりの新商品です。
ホワイト・ビター・ミルクの3種類のチョコレートと、静波レッドのコラボレーション。
2月~3月はバレンタイン、ひな祭り、ホワイトデーと贈り物をする機会が多くなりますからね。ちょっとした手土産にしてもらえればな…って思います。

新商品「静波レッド・ラブ・ショコラティエ」

目標にとらわれず、直感を大切に、前を向いて進んで行こう

将来の目標は、ありますか?

こうなっていきたい!と思っている以上になっていたいですね。
ただ、イチゴを作ることにこだわりすぎるのは返ってマイナスだと思っています。
目標にとらえられすぎるのも×。あくまでニュートラルに、直感を大切に、やりたいことをやってみる…ずーっとそうやってきました。
だから毎日がすごく楽しいんです。私の仕事はイチゴを作ることではありません。
イチゴを作って、それを売って、お金を稼ぐことこそが私の仕事なんです。
稼いだお金が多ければ多いほど、それはたくさんの人を笑顔にできたということ。
だから、たくさんイチゴを作って、たくさんお金を稼いで、お客様も家族も自分も幸せにできれば最高だなぁと思っています。

このお店のオープンもかなった夢の一つ。やってみたいことを一つづつ形にしていく

どうやって乗り越えるか?リスクがあるからこそ仕事は楽しい!

石神さんにとってのパワーの源は何ですか?


  • 家族との時間
    イチゴのシーズンは忙しくてなかなか遊んであげられない分、オフシーズンにはなるべく子供達との時間を大切にするようにしています。


  • 仕事で得る充実感
    農業は自然を相手にしているのでとてもリスクのある仕事ですが、それが僕にとっては楽しい。成功体験が次の成功へと繋がる…それが楽しくてたまらないです!


  • 子供たちの成長
    まだ小さい子供たちですが、将来は自分のように好きな事を仕事にしてくれたら嬉しい。自分のやりたい事を達成する喜びはそれ以上の価値がある。子供が夢を見つけたら、全力で応援します!

インタビューを終えて

目を輝かせながら「仕事が楽しくてたまらない!」と語っている姿がとても印象的でした。
”頭の中の7割くらいは仕事が占めている”という石神さんの言葉を受け、”9割でしょ(笑)”と奥様。
ご主人がこんな風に仕事に夢中になれるのは、この奥様あってこそなんだなぁ・・・ととても心温まる瞬間でした。
いつも言えない”ありがとう”の気持ち・・・この取材を通してご家族の皆さんに伝わるといいなぁと思います。肩の力を抜いて、仕事を楽しむ!やってみたいと思ったらどんどんチャレンジしてみる!!
そうすることでアイディアが溢れてきてもっとワクワクする!!!
そのワクワクを追い風に、これからどんなことをやってくれるのか!?とこちらまでワクワクし、元気をいただけた楽しい時間でした。

イチゴイチエ石神農園のインフォメーションはこちらから

この特集の後に読まれています

特集 vol.9
地元を盛り上げ、地元に恩返しがしたい!
雄大株式会社 取締役副社長 土屋 大雅さん
特集 vol.8
岳南電車非公認キャラクター「ケロリーマン」をプロデュース
地域活性化デザイナー 石井 実さん
特集 vol.7
言葉の大切さ、日本語の美しさ、表現することの楽しさを伝えたい!
フリーアナウンサー 杉山 直さん