• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
  1. しずおか賢人 ホーム >
  2. 特集 >
  3. 日本まるごと、体験型エンターテイメント!ベテランツアー添乗員が語る、旅を楽しむ秘訣とは
静鉄観光 藤枝支店副店長 野澤 勉さん

日本まるごと、体験型エンターテイメント!
ベテランツアー添乗員が語る、旅を楽しむ秘訣とは

創業50余年。静岡市とは切っても切れない静岡鉄道のグループ事業として創業した静鉄観光で、藤枝支店副店長を務める野澤勉さん。勤続30年の今もなお、一添乗員として現場にこだわる野澤さんに、ツアー旅へかける想いや、楽しみ方を伺ってきました。

取材日2018年6月19日

野澤 勉さん

PROFILE

1965年生まれ、静岡市出身。
大学卒業後、静鉄観光サービスへ入社。藤枝支店副店長を務めながらも、現場でのおもてなしに重きを置く。著名人とのコラボツアーなど、工夫を凝らした企画に挑戦している。

楽しむ事に妥協しない姿勢

元々、旅がお好きでこの仕事を?

そうですね。でも、旅が嫌いな人ってなかなかいないんじゃないでしょうか(笑)
私は特に自然に触れることが好きで、国内外問わず、登山やマラソンを楽しみに行っています。

入社したのは1988年、ちょうどソウルオリンピックの年だったのですが、初仕事が、オリンピック関連イベントで、着ぐるみを着ることでした(笑)。風船を配ったりしたのですが、来場した方々が喜んでくれたことが嬉しくて。人を喜ばせる仕事って素晴らしいなという思いでこの業界に留まっています。

悪沢岳 / 槍ヶ岳

なぜ現場にこだわりを?

とにかく楽しい事、そして人を楽しませる事が大好きなんですよ。仕事でも何でも、楽しくなければ意味がないし続かないですからね。

だから、自分の企画した楽しいツアーの現場で、お客様と自分を楽しませる。新人時代から、根っこは今も変わらず、添乗員、魅力的なツアーという名の着ぐるみをまとってお客様に喜んでいただくことがやりがいになっていますよ。もうひとつは、現地に赴いて五感で感じる経験を大切にしたいと思っているからですね。

感じたことを見逃さないでほしい

五感、というと?

そう、五感を働かせる事で得る発見が沢山あるんですよ。今ってスマホ1つで大抵の事ができる時代になり、便利な反面、外に出る人が減っていると感じています。観光地の臨場感ある写真も、情報も、検索すれば簡単に手に入りますよね。

ただ、その場所の匂い、音、体験した記憶。これは現場でしか味わえないんです。例えば朝の市場。街の雑踏や食べ物の匂いや味を、目だけでなく、耳から、鼻から、舌から、感触から感じる事ができます。そして、五感をフル活用したリアルな体験は、いつまでも薄れず記憶に残りやすいんですよね。

是非皆さんにもどんどん外へ出て五感を研ぎ澄ませる事を意識してみてほしいですね。

五感で感じずにはいられない、焼岳の大自然

時流を読んだ付加価値を探す

企画していく上での苦労はありますか?

交通の便もどんどん良くなり、個人での旅行が簡単になった今の時代ですから、普通のツアーだけではなく、圧倒的に魅力のある付加価値を提供する事が業界の課題になっていると思います。

ツアーってせっかく申し込んでいただいても、最小催行人数に満たないとキャンセルせざるを得ないんです。だから、行きたいと思って下さった方の期待に応えるためにも、申込みが殺到するような楽しいプランを企画していきたいですね!

企画されている著名人同行ツアーはまさに圧倒的付加価値ですよね?

おかげさまで、ご好評いただいています!しずおか賢人さんでも参加していただいた「小和田先生との城巡り」は満席以上のお申込みをいただきました。先生も圧倒的現場主義な方で、学校で習ったような歴史とは全く違い、本当に過去へタイムトリップしたかのような「歴史の追体験」ができるんです。

半数以上が県外からの参加者さんというのも驚きでしたね。
県内の旅行ファンと、県外の著名人ファンを巻き込んで新たな交流が生まれるのは、著名人同行ツアーならではだなと手応えを感じています。

また、著名人の方々には及びませんが、私も出向く土地には失礼のないよう地の歴史背景などは綿密に調べています。お客様からいただく質問や、やり取りの積み重ねが知識という財産になっていて、各地の点と点だった知識が繋がり線になっていくと、日本列島の見え方が変わって来るんですよ。日本をまるごと、体験型エンターテイメントとして、お客様に楽しさを提供できれば、と思いますね。

まだ埋もれている静岡の魅力を広めていきたい

日々各地を飛び回っている添乗員として、おすすめの観光地はありますか?

そうですねぇ…答えになっているか分かりませんが、様々な場所を見てきた身だからこそ、むしろ静岡の素晴らしさを痛感しているんです。富士山以外にも、豊富な山々やそこから湧き出る水、海などの大自然。地元の方には当たり前で気付きにくいかもしれませんが、静岡には宝が沢山あるんですよ。

まだまだ観光地として認知、整備されていない場所も多いので簡単ではないですが、もっと多くの方々に静岡の魅力を伝えていけないかと常々考えています。例えば、史跡とARの融合ツアーとか、面白そうですよね!オレンジツアーならでは!と言わしめるような何かを、探し続けていきたいですね。

梅ヶ島から登る、山伏

オレンジツアーの魅力をどうぞ!

オレンジツアーの基本はやはり、地元静岡のお客様を楽しませること。正直、格安ではありませんが、観光資源や海、山の幸に恵まれ、舌の肥えた静岡の方が満足できるよう、質には本当に力を入れています!

著名人同行企画としては、アルピニスト野口健さんと行く「富士山クリーンプロジェクト」を毎年催行しています。今年も10月に行う予定ですが、例年即日完売の人気ツアーですので、お見逃しないよう、こまめにWebサイトをチェックしてみて下さいね!

前回の様子

インタビューを終えて

旅を愛し、そして、おもてなし精神にあふれる野澤さん。
いかに楽しみ楽しませるか、熱く語る姿が印象的でした。
時代の移り変わりと共に、ツアー旅行も進化し続けているのは、徹底的に楽しさを追求する、貪欲な姿勢あってこそですね。オレンジツアーの新たな企画に注目です!

静鉄観光藤枝支店のインフォメーションはこちら

  • 住所
    藤枝市前島1-2-1(オーレ藤枝3F)
  • 営業時間
    9:30~17:30(月~土)
  • Tel
    054-634-1201(店舗・個人のお客様)
    054-634-1203(法人団体のお客様)
  • ホームページ
    http://www.shizutetsukanko.com/

この特集の後に読まれています

特集 vol.24
商店街を守る粋な集まり。清水・地元を元気にしたい!
清水みなとまちバル実行委員長 山梨 智也さん
特集 vol.23
自宅の畑を子どもの遊び場「しもあおベース」に造成!やがて多世代が交流できる憩いの場にしたい
「しもあおベース」代表 山内 稔之さん
特集 vol.22
良知樹園のアンテナショップ「ONIWA」で緑を媒体に心豊かな暮らしを提案する
良知樹園株式会社 取締役 良知 真弥さん