伊豆下田初、全ての人をつなげるイベント みんなでサーフィン体験会“超”ユニバーサルビーチ!!海ってこんなにも楽しい!!
開催日:
様々な垣根を取り払い、海での思い出を作ることができるイベント ~1日限定“超”ユニバーサルビーチ~「みんなでサーフィン体験会2018」が静岡県白浜海岸において、7月7日(土)に開催されました。 プロサーファー、パラアスリート、地域の子供達・・・それぞれの、夏の幕開けに密着して来ました。
~1日限定“超”ユニバーサルビーチ~「みんなでサーフィン体験会2018」って?
障がいなどの様々な垣根を取り払い、誰もが海での思い出を作ることができるイベントです。
詳しくはイベント告知記事参照(7/7(土)開催!白浜を、誰もが楽しめる海へ。1日限定の“超”ユニバーサルビーチって?)
本イベントは、日本プロサーフィン連盟が主催し、株式会社レプロエンタテインメントが特別協賛するプロのサーフィン大会「伊豆下田CHAMPION PRO」に併せての催しでした。
トークショーとサーフィン体験会で構成され、サーフィン体験には下半身が不自由で車椅子に乗る方たちなど12名が参加。
連日の雨予報で当日の開催が危ぶまれていましたが、イベント前日から雨は止み、無事開催。快晴とはいかなかったものの、時折晴れ間を見ることも。海での思い出を作ろうとする人たちの気持ちに天気が応えたのでしょう。
普段はなかなか交わることのない、豪華な面々によるゲストトーク
イベントはゲストのトークショーからスタート。プロサーファーの大橋海人さんや、脊髄損傷により下半身にハンディキャップを抱えながら、ユニバーサルビーチの推進人でもある木戸俊介さん、また、パラアスリートの元・ブラインドサッカー日本代表の葭原滋男さん、プロ車椅子テニスプレイヤーの荒井大輔さんら、豪華ゲストの登壇でした。
昨年、大橋選手とともに本イベントに参加した葭原滋男さんは、目の見えない状況でのサーフィンについて「ブラインドサーフィンなら、大橋選手に勝てるかもしれない!」と会場を沸かせていました。
「テニスと出会うことが、人と話す事ができるきっかけになった」と語る荒井さん。障害とコミュニケーションの壁を、スポーツを通して打ち破るという、イベントの意義をひしひしと感じているようでした。
本イベントに積極的に協力している木戸さんは「日本でのユニバーサルで多いのは“障害の方優先”というシステムだが、導線を区別せず全ての施設において気を遣い合って、みんなが、同じ導線であることに意味がある。今日はこうして、皆さんと一緒にステージに立てていることが嬉しい」とメッセージと喜びを吐露していました。
笑顔溢れるサーフィン体験
トークショーの後は、いよいよサーフィン体験へ。プロサーファーである大橋選手が先頭に立ち、地元の子どもたちも一緒になって海へと進んでいきました。身体にハンディキャップを抱える人たちが海に入り、サーフィンをするというのは、少し怖い気もしますよね。ところが、実際にその場にあった光景は、笑い声と笑顔に満ちたビーチでした。
障がいを抱える方たちに海の思い出を作ってもらいたいと、プロサーファーを筆頭に大人たちが声を掛け合い、一つになってゆく。そして、その気持ちに応えるかのように、子どもたちも満面の笑みを見せてくれました。
五輪の正式種目に決定、注目が高まるサーフィン
サーフィンが東京五輪の正式種目に決定し、注目が高まる今。ビーチへ遊びに行く人も増えることと予想されます。
海とは、多くの人にとって、季節を感じさせ、気持ちが高揚するものですが、ハンディキャップを抱えるが故に、海と良い思い出が結びつかない方たちも大勢いるのです。そんな方たちに手を差し伸べ、ビーチという場所をよりユニバーサルに、より素敵な場所へと導いてくれる素敵なイベントでした。静岡のビーチから始まるこの活動が日本列島全体、もしくは世界へと繋がっていくことを期待したいですね。
【今回参加したイベント】
「みんなでサーフィン体験会2018」
開催期日:2018年7月7日(土)12:00~15:00
開催場所:静岡県白浜海岸
ゲスト:荒井大輔 大橋海人 木戸俊介 葭原滋男
MC:近藤カコ
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2018「伊豆下田 CHAMPION PRO」
開催期日:2018年7月6日(金)~8日(日)
開催場所:静岡県白浜海岸
出場選手:【男子】ショートボード公認プロ81名(2017年度実績)
【女子】ショートボード公認プロ35名(2017年度実績)
主催:一般社団法人 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
ゲスト出演者情報
荒井大輔
プロ車椅子テニスプレイヤー
2017年
北九州オープン準優勝
神戸オープンベスト8
ジャパンオープンベスト16
大橋海人
プロサーファー
2013年に、24年ぶりに開催された伝説の大会「稲村サーフィンクラシック」に出場し優勝
今も世界の海で活躍する、日本を代表するサーファーの一人
木戸俊介
NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト代表
2015年、交通事故による脊髄損傷で車椅子生活に。再び「歩く」ためにオーストラリアでのリハビリ留学を経て、今でも自宅でリハビリを継続中。
障害に関係なくみんなで一緒に楽しめるビーチの実現を目指して活動。
葭原滋男
元ブラインドサッカー日本代表
シドニーパラリンピック金メダリスト
(自転車視覚障害タンデム男子100mタイムトライアル)
10歳の頃に網膜色素変性症を患い22歳の時に全盲となる